2022年8月8日月曜日

出原弁天池

 



栃木県のウォーキングをしようと思っていたのだが
車に乗って走り出すとあれ?どこ行くんだっけ…となった


いや別に年のせいで忘れたのとは違って
ここまで早いとウォーキングコースの駐車場問題が発生するんだったと思いだしたのだ


駐車場問題とは

栃木県のウォーキングコースは数えられないほどの数がある
うらさびれた町の中とかもありそうだ
そういうコースは意外と公民館が起点となっていて、24時間Open駐車場が多い

でも繁華街や、公共施設の駐車場となると、その施設のopen時間に合わせて綱とか鎖とか…立駐の作動時間とか
ともかく使えないのだ

私のように朝5時半くらいに家を出て、6時半~7時には歩き始めたい人にはこれは痛い

この時間帯に車を止められるコースを見つけないといけないのだ


そして今回の出流原弁天だが、実はコースがうまく見つけられなかった
でも何年も前からインスタで見ていてどうしても行きたかった場所
池を見てゆっくりしてからコースを歩き始めようと決めた


ここには行きたかったのでGoogle Mapには登録してある


人家の間を通り抜けるように走ると
急に空気が変わる・・・


何かそこ全体が人を寄せ付けないような
時間が止まったような
そこにも暮らしがあることを忘れてしまうような集落がそこにあった


そんな集落の先に出流原弁天池はあった
重い岩を肩に乗せたような重圧感が私を襲う

圧倒されるような張り詰めた気高さ

森は黒い…暗く、深く、

神秘はとうに通り越した
 もはやこれは畏怖の念


池の水はまるで色がついているかのように見えるが、池底の藻が美しく揺らいでいるのだ

完全な透明の水に色を着けたかのように
水底のみどりと山の木々の緑がそう見せているのだ


鯉さえも媚びない
餌を乞うことも近寄ってくることさえない
全てが毅然としている

この水は来る人の心の醜さを跳ね返すのか

私の底にあるどす黒いものを見透かされたように
いたたまれない気持ちにさえなった

とても一人では山裾を歩くことができず

その集落をぐるぐるめぐって散策するより他はなかった





私はこういうさびれたインダストリアルに心惹かれてならない

こういった杉板の外壁に郷愁を感じる
小学校に上がった当時はまだこういった建物が至る所で見受けられたものだ

この集落に来て心が奪われたのはこの板壁だったかもしれない




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